私は正直に、すべてを話した。
許されるなんて思っていない。

ちゃんと話して、アルさまを護ってもらえたら。
そしたら私は以前のように庶民に戻ろう。


アルさまをひどく傷つけてしまった。
もう、側にはいられない。


私は詰まりながらも順を追って話した。
城下で偶然コハクくんに会った事。
そして、アルさまの暗殺を企てているのがルナさんたちだけではなかったこと。

コハクくんがしたことは許されることではないことはわかっていたけれど、コハクくんなら裏の世界の事もわかって、アルさまを守ってくれると思った事。



「…我々が、信じられませんでしたか?」

「え…、ち、違う!そうじゃない!そうじゃ、なくて…」

「すみません。意地悪を言いました。…あなたの行動原理はすべてアルさまのため、なんですよね」

「でも、きっと間違っていたんです…。私が突っ走って、アルさまを傷つけてしまった…」



もっとやりようがあったかもしれない。
アルさまを傷つけずに守る方法が。