冷酷な王さまは愛し方を知らない



「じゃあ、私たちはもう仲間ね!」

「…仲間?違う。契約だ」

「仲間でしょ。これから、アルさまを一緒に護る仲間」




コハクくんにとっては、お金のためなんでしょうけど。
お金のためにって言う気持ち、理解できないわけじゃない。
生きるためにはお金は大事だ。

お母さんの病気で、つくづくそれを感じた。



「お願いがあるの。私と契約している間は、他の仕事をしないで」

「…なんで」

「信用問題でしょ。コハクくんを信用するために、そうしてほしい」



無茶な事を言っている自覚はある。
満足いく報酬を与えられるかわからないのに。
それでも。
コハクくんに敵にまわってほしくない。


他の人の仕事を受けるという事は、敵になる可能性もあるという事だもの。
でも、コハクくんはそれを受けてくれるとは限らない。

コハクくんにメリットはない話だ。



「―――わかった」




それでも、コハクくんの返事は、私の条件を受け入れるというものだった。