冷酷な王さまは愛し方を知らない



「それに、王には優秀な騎士が側にいる。俺がいなくても、何とかなる」

「でも、貴方なら裏の世界…?の事よく知ってる。そういう動きを感じ取れるでしょう?力にはなるはず」




余計なお世話かもしれない。
むしろ、一度は敵になっていた人物にこんなことを頼むのは、間違っているのかも。
それでも、できることはすべてしたい。

コハクくんが味方になってくれる可能性があるのなら。



「…一度敵対している以上、表立っては無理。それに、王族の護衛は、選りすぐられたものしかなれない。俺なんかは門前払いだ」

「…そんな」

「でも、お前と契約するくらいなら。情報を集めてお前に流す。城内は無理だけど、公務の時遠くで目を光らせることくらいはできる。それでもいいか」

「…うん!」




それでもいい。
情報があれば、それをキースさんに伝えたりやりようはある。

私だってアルさまを護りたい。

私にできる方法で。