その言葉に少しだけホッとする。
でも、アルさまを暗殺しようと企んでいる人間が他にもいるんだ。
「私でも、お金を払えば貴方は味方になってくれるの?」
「味方?…意味が解らない。金をもらえるなら、与えられた任務は遂行する」
「アルさまを護って…!その企みを阻止してほしいの」
私には何もできない。
この間のルナさんの時のように、ただアルさまに余計な心配をかけてしまうだけ。
出来るなら、私がこの手で阻止できたら一番いいのだけど、現実的に考えて無理だ。
でも、あの時のコハクくんの身のこなし、王族の追手から逃れることができたコハクくんなら。
「いくら必要なの?私の手持ちはあまりないのだけど、どうにか用意する。だから、お願い」
「なんでそこまでする。命狙われてるのはお前じゃない。なのに」
「大切だから…!アルさまの事が、大切だからよ」
私の言葉にも、コハクはあまりピンと来ていないようだ。
他人のために必死になる人の気持ちが理解できない様子。


