冷酷な王さまは愛し方を知らない



久しぶりにお父さんとお母さんに会えてよかった。
暫く他愛のない話をして過ごした私は、次は花屋へと向かった。

サーシャさんは、クリスさんのところにいっているはず。
だから、私が会いたいのは別の人だ。


落ち着いたサーシャさんから王城で聞いた。




「ミリアさん!」



ミリアさんが、花屋で働き出したって。
私が声をかけると、花の世話をしていたミリアさんは立ち上がる。
私の姿を見ると少し困ったように眉を寄せた。



「…あんた」

「ミリアさんがここで働き出したって聞いて」

「そう……」


本当によかったと思う。
メイドとしてとてもひどい扱いを受けていたミリアさん。

偶然知ってしまってから、とても気がかりだった。



「…あんたには感謝してる。自分ではあの状況を変えることできなかった」

「え…」

「あんたにはひどいことしたし、言ったのに…、信じられなくて、ごめん…」