いや、本当はずっと前からこうだったのに自分が気づいていなかっただけかもしれない。

自分は相手にアピールすることしか考えていなかった。

香奈の変化にどうして気づかなかったのだろう。

慎一は唇を噛み締めた。

そして息を吸った。




「香奈さん!遊園地に行きましょう」