未来を見るなら、君と一緒に

光がどこにいるのか見つけなきゃならないけど、賢晴さんがいなければ俺が送りたいという、気持ちが湧いてくる。

潤先輩と一緒に帰るなんてこと絶対になかったし。
だから、たまには一緒に帰れたら嬉しいななんて思っていた。



──ガラッ



そんな俺の思いもむなしく、ドアの開いた音に振り向けば、ダルそうに立ってる賢晴さんがいた。



「何、お前。ここにいたの?」


「そうだよ!賢晴がいなくなったみたいだから代わりにね」


「ったく、帰るぞ」


「わー、待ってよ!じゃあね、陽くん!」



賢晴さんのあとを追いかけて、走っていく潤先輩。

俺のもしかしたら一緒に帰れるかもなんて考えは、いとも簡単に崩れたわけだ。

彼女が自分のやるべき仕事を代わりにやっても、何のお礼もない賢晴さんを疑問に思ってけど、そこはふたりのことなので、俺がとやかくいうことではない。



「さて、光に電話でもしてみっか」



光の名前をスマホに表示させて、耳にあてる。