未来を見るなら、君と一緒に

「やっぱり真凛のこと好きになれない」



俺は、その日キッパリと真凛のことを振った。



「そっか……。陽ちゃんがそういうなら仕方ないね。別れよう」



付き合っていた期間はたった1ヶ月。
それでも毎日俺にべったりだった真凛は予想外にあっさりと別れることを認めてくれた。



「ごめんな、最初からきちんと言うべきだった」


「少しでも好きになろうとしてくれた気持ちが嬉しいから」


「ありがとう。そう言ってくれると救われる」



ぽんっと真凛の頭に触れて、上着を着て真凛の家をあとにした。



「はぁー。惜しいことしたかなぁ」



なんて、俺も男だ。
ちょっとくらい彼女と身体を重ねてから別れてもよかったかな、なんて最低な考えもチラついたりもしたけど。
やっぱり、それをしたら別れにくくなっていただろうと、自分の紳士的な考えを自分で褒めたりもした。



「でもな……」



やっぱり、俺が好きなのは潤先輩。
たとえ、潤先輩の気持ちが俺に向くことはなくとも。
叶わなくたって構わない。

彼女に少しでも名前を読んでもらえる。
それだけで充分だ。