未来を見るなら、君と一緒に

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「陽ちゃん、お弁当作ってきたの」


「陽ちゃん、一緒に帰ろう」


「陽ちゃん、この授業一緒だよね。隣に座ろう」



付き合い出してからというもの、俺の日常はガラリと変わった。

すべてが真凛中心に回り出した。

いままでにも彼女がいなかったわけじゃない。
そして、そんないままでの彼女たちのことは好きだという感情があって付き合ってきた。

でも、俺の真凛への気持ちが友達以上に変わることはなかった。

好きになろうとした。
好きになる努力をした。



「ねぇ、陽ちゃん……抱いて?」



初めて、真凛の家に遊びに行った日。
俺の手を掴んだ真凛は首を傾げてそう言った。



「……っ、ごめん」



俺は真凛を抱こうという気にはなれなかった。
俺だって男だ。
したくないわけじゃない。

でも、そうしようと気持ちが揺らぐたびに、チラつくのは潤先輩の顔だった。