未来を見るなら、君と一緒に

「社会人一年目の葛藤ってやつかな」



あたしだって余裕なんてなかった。
でも、そんな毎日でも夜に賢晴と一緒に過ごす時間が癒しだったりしたんだ。

賢晴と一緒に過ごして、賢晴にたっぷり甘えて。
賢晴もそんなあたしのことを見ててくれて。
ただ、それだけで幸せだった。



「あたしは賢晴とずっと一緒にいたかったよ」



あんなにも誰かを好きになったことなんてなかった。
本当に大好きだったんだから。



「俺だって……願わくばいまも潤と一緒にいたい」


「……っ」



賢晴があたしの手を握りしめる。



「俺、潤のこの小さい手がすげぇ好き。本当に守ってやるつもりだった」


「つもり……ねぇ」


「もう、潤は俺と一緒にいたいなんて思ってないよな……?」


「ごめん……」



あたしの心はもう……。
でも、きちんと賢晴と最後のデートして終わらないと、次に進めな気がしたから。

今日こうして、賢晴に会いにきた。



「今日が最後なんだもんな」


「うん、最後のデート。ちゃんとしてなかったでしょ?」