付いたのはおしゃれなBARで中に入っていく誠さんについて行く。
中はBARと言うより喫茶店。って感じがして不思議な空間だった。キョロキョロとしていたら誠さんに手を引かれカウンターに並んで座る。
「遥……何食べたい?」
「え……」
何があるのかわからなくてオドオドしていたら私の前に綺麗な女性がたつ。
「おいおい。誠……彼女困ってんだろ?何にする?って聞く前にメニュー見せてやれよ!」
「ん?あぁ、達也……久しぶり。ごめんね遥……」
綺麗な女性を達也と呼びメニューを受け取り私の前におく。私はメニューと言うより、女性のことが気になりチラチラと見ていたら目が合ってニッコリと微笑まれる。
この人に微笑まれたら弓矢で心臓を一付きでノックアウトだろう。と顔を赤くしていたら隣に座ってる誠さんが達也さん?を睨んでいた。
「いや、そんな睨むなよ……え?この子、誠の彼女!?」
「それがな!達也!誠さんがそうかもね。って言ったと思ったら遥ちゃんはサラッと否定してさ〜誠さんの顔ったら面白いこと……」
「マジで!俺も見たかった!!」
さっき、きっと言わないから。と言っていた【きっと】と言う言葉はやはり【きっと】であってなんの役割も果たされていなかった。
「奏……お前……」
「っ!ごめん!」
「それより、彼女遥ちゃんって言うの?遥ちゃんはメニュー決まった?」
そう聞いてくれるが……正直言うと、お姉さんのことが気になって気になってメニューどころでわありません!!と言いそうになったが……その言葉を飲み込みパッと目に付いたオムライスをお願いした。誠さんと立花さんはドリアにしていた。