あの日から四日たった。
誠さんはずっと家にいる。四日中の一日だけ夜に出かけて行っただけ。




「遥?モモ知らない?」



「ん?モモならさっき誠さんの部屋の方に行ったよ?」


「そっかー。なら大丈夫だね。」




モモというのは猫のこと。
それより、誠さんの仕事が気になる……聞いてもいいのかな?と思いながらもその話は触れないようにする。



「ところで、遥……俺になんか聞きたいことでもあるんじゃないの?」



「えっ!?」



「この四日、ずっと何かを口にしようとして、諦めてたでしょ?」




気づかれてた……仕方ない……この際だから根掘り葉掘り……




「え、えっと……誠さんの年齢、仕事、それから、その……なんで私を拾ったのか……です。」




そう聞くとあー。と、微笑み。



「俺の年齢は24で、仕事は……秘密。また今度教えるね?そして、君をなぜ拾ったか……それは……君に一目惚れしたからだよ。」



え、24!?ってか、仕事は秘密なんだ……それにしても、私に一目惚れ!?ありえない。




「私を拾った理由……冗談を言わないでくださいよ。」


「冗談なんかじゃないよ?」



困った顔をして言う彼だが



「冗談いっ「冗談だと思うなら……それでいいよ。」




そう言う誠さんに驚いた……だって……彼は少しすねていたから……





「そんな顔……しないで………」



「遥……?」




手を頬に当ててそう言う。誠さんは私を見てくるが構わず……誠さんのおでこに私のおでこを引っ付けもう一度つぶやく。




なぜだろ……誠さんの表情一つ一つが私の心を締め付けるから、苦しくなる……




「遥……今日の遥は積極的だね……俺……少し照れる……」


「え?あっ………」




いや待てよ。誠さんの表情一つ一つがっていう前に私……なんて大胆なことしてんの!?誠さんの顔めっちゃ近いやん!!




「え、あ、ごめんなさい!」




慌てて離れようとすれば何故か離してもらえなくなる。




「ま、誠さん!?」



「ん?」



「離れたいのですが……」



「……むり。」



「ええ!?」





その後、顔がトマトのように真っ赤になった私を誠さんは笑いながも私を膝に乗せていたのでした。