喫茶店の後は映画を見た。奏さんのオススメとか……それから、夕飯を食べて家に帰り。モモと戯れたりしてその日は終わった。
残り1日。
その日は花火大会があるとかでお昼頃から奏さんの車で綾ちゃん達も誘って現地に向かっている。花火大会だということなので綾ちゃんは張り切って私に浴衣を貸してくれたのは言うまでもない。
「遥ちゃん!!会いたかったです!!」
「あー。うん私も。」
返事が冷たい?そんなことは無い。あって数分。この言葉を繰り返し聞いてるからもう適当になってるだけだから。なんて思いながらも綾ちゃんと話をする。
「それにしても、花火大会なんて懐かしーな。だいぶん前ここら一帯の花火大会は禁止にされたんじゃなかったっけ?」
「あぁ、たしか……そんなこともあったな……数ヶ月前に再開したんだっけ?」
なんて、奏さんと達也さんの会話を聞きながらも隣に座ってる誠さんをのぞき込む。でも……浴衣姿で目をつぶって寝ている誠さんを見てるとかっこよすぎて目をそらす。
それに気がついている綾ちゃんはニヤニヤと私を見てくるが知らん顔
「遥ちゃんは屋台で何を買うの?」
「私は……んー。わかんない」
そう言うと見ないとわからないよね!なんて微笑む綾ちゃんに、行ったことがないから。なんて言えない。
そうしているうちに少し遅めの昼ごはんを食べるらしく、ファミレスに寄る。誠さんを起こして車から降りると、大会の会場近くと会ってか浴衣を着ている人が大半を占めていた。
席に案内されてメニューをみる。そして、注文して待ってる間にドリンクを入れに行く。
「ここで迷うんだよね。遥ちゃん、じゃんけんしよ?遥ちゃんが勝ったらコーラ。私が勝ったら……カルピス?」
カルピス?と疑問符が付く時点でもう、カルピス以外に悩んでるということが分かる。それに苦笑しながらも
「両方入れたら?」
と、答えるとそれいい!!とコーラ、カルピス、紅茶を入れる綾ちゃん……最初からそうすればいいのにー。なんて思いながらも私は紅茶を入れる。
席に戻ると達也さんは綾ちゃんの持つトレーを見て驚いていたのだった。



