カウントダウン残り2日。
今日は昨日何も出来なかった分思う存分誠さんの隣を満喫しようと普段と変わらないようにしながらも隣を陣取る。
「今日は綾華と遊びに行かないの?」
「うん。誠さんとモモといる。」
「んー。‘いつも’なら、俺やモモより綾華なのにね」
なんて笑う誠さんにドキッとしながらも。そんな気分じゃない。と笑うと頭を撫でてくれる。
「ふふ。なら今日はカップルが行くような場所に行ってみる?」
「え、どこ?誠さんそういう場所嫌いじゃない?」
なんて言って笑えば気を使わなくていいの。なんて言われ準備するように言われる。そして、準備して誠さんの車に乗り込むと車は静かに走り出す。
「誠さん……車もってたんだね」
「うん。いつもは奏か達也の車だしね。遥を乗せるの、初めてだよね。」
「うん。でも、奏さんや達也さんの車より……なんだかとても落ち着く。」
なら良かった。と顔を緩める誠さんに前を見る。
誠さんがそんな私を覗き見ていたなんて知らない。



