あの日から何も変わらない日常。正直、妹がなにか仕掛けてくるんじゃないかと気を張っていた……が、そんな感じもなく安堵した。そんなある日の夕方のこと。




「遥、少し出かけてくるけど……一緒に行く?」



「いえ。お留守番してます!」



「ん。なら、モモと大人しくお留守番しててね?」





玄関までついて行き、誠さんを見送る。そして、リビングに戻りテレビを見ていたらインターホンがなる。玄関の外を移すカメラを見てみても誰もおらずピンポンダッシュかな。と思いながらもカメラに少しだけ映ってる白い何かが気になり玄関の外まで出る。





白い何かは封筒で、少しだけ膨らんでいた。宛先は私だったので手に取って家のなかに入る。ソファーに座って封を開けると。手紙とチップ(USBメモリ)が入っていた。




パソコンはあるけど……誠さんのパソコンを勝手に使えないし……使えたとしてもパソコンさわれないし……それに、誰からなのか分からないのに怪しいチップなんて見るわけがない。






送ってきた人も馬鹿なのだろうか。






なんて思いながらもテレビ台と本棚の間にあるゴミ箱に捨てた。
その時、私は躊躇いもなくその場所にあるゴミ箱に捨てたことを後々後悔することを知らずに……