「 なんで、貴方も付いて来るのよ⁈」
何考えてんの⁈コイツ、絶対頭おかしいって!
「あの〜、私、ちゃんと考えて言ってるんですよ?私って、結構凄いんですよ?流石に、思っただけでは人は殺せませんけど、私って貴方が転生する世界の創造主なので、私がいれば何とかなるかもしれませんから。」
そっか、この人なりに考えて言ってくれたんだ。
「ありがとう!」
味方が、いるってこんなにホットすることなんだ。確かに凄い安心感がある。この人となら何とかなるかもしれない。
「勿論、チート能力も授けます!どう言う能力がいいですか?」
チート能力...
そう言われても、全然思いつかない。
「ねぇ、チート能力を、決めるのって今じゃなきゃダメなの?私が、転生する世界に貴方がいて私のことを助けてくれるんでしょ?だったら、転生してその世界のことをよく知ってから、決めるのはダメかな?」
「解りました。じゃあ、チート能力は転生してからでいいですね?」
「うん!ありがとう!あっ、そういえば貴方の名前は、なんて言うの?」
「名前ですか...残念ながら、我々には、名前を付ける習慣は、ないんです。基本は、独りでいるので付ける必要は、ないんですよ。だから、私には、名前はないんです。ですから、失礼ではなければ、貴方が付けてくれませんか?」
「えっ、私が付けていいの?!」
「はい!貴方に、付けて欲しいんです!」
「解った。じゃあ、私が付けるね。その為に少しだけ、時間ちょうだい。」
「ありがとうございます!」
そう言って、青年は頭を下げた。
名前か...どう言う名前が良いかな?やっぱ神様と死神的存在だから、そう言う名前が良いのかな?
「じゃあ、キリシって言うのは、どうかな?私の居た世界の神様的存在のキリストの最初の2文字と死神の頭文字を組み合わせて作ったの。」
「良い名前ですね!私、この名前貰えて、嬉しいです!」
良かった!喜んでくれて。
「あっ、あと、転生してから、何歳になったら前世の記憶を思い出すようにします?流石に、最初からだと大変ですよね?」
「えっ、前世の記憶か...確かに最初からだといろいろと大変だよね?じゃあ、5歳になったら思い出すようにしてくれないかな?成長しすぎるといろいろ面倒くさいし。」
「解りました。じゃあ、そうしますね。最後に、私は貴方が転生したリリィー・スーザンの専属執事になります。名前も、キリシにしますね。あと、安心して下さい。貴方が前世の記憶を思い出した時には、もう既に貴方の専属執事になっているようにしますし、貴方が記憶を思い出したら、私から、貴方にちゃと私が私だと言うので、貴方から探さなくていいですよ?
じゃあ、そろそろ時間です。転生して記憶が戻ったら、いろいろと頑張りましょうね!」
「じゃあ、しばらくのお別れだね。ちゃんと私のそばにいてよね?」
「当たり前です!元はと言えば私のせいですから、だから精一杯貴方が、幸せに暮らす為に頑張らせて貰います!では、また貴方が記憶を思い出した時に。」
「うん!またね!」
私の記憶がここで途切れた。