ああ、あのお方は少女(彼女)に対してなんて残酷なことをしたのでしょうか。私はあのお方の存在を知らなかった。私の目の前にあのお方が現れ、真実を説明され、私はあのお方に世界を保つためだけにつくられた神であり、あのお方が私の運命を設定したことを私はその運命を辿っていた事を。私の決断や感情全てがただつくられ設定されたことなんだと知ったとき、絶望した。だってそうでしょう?私が思い感じたことはそうなるようにつくられ決まっていたことなんですもの。でもあのお方はなんてこともないように言ってのけた。私が今までやってきたことがどうでもいいことのように。
少女もなんて可哀想なんでしょう。少女には他の方と同じように運命というものがあった。けれども手違いで死んでしまい魂だけが少女が存在していた世界から出された。そのため少女の運命はめちゃくちゃにされ魂から運命というものが切り出されてしまった。だから少女が生まれてから体験してきたことがただの記録になってしまった。もう前の世界の楽しかった思い出や悲しかった思い出を思い出しても楽しいや悲しいと物語を見てるように感情移入はできても楽しかったな、悲しかっなと思い出して心があったまるようなことはなくなってしまった。家族や親しい人ともう会えないとなっても、そうなってしまった原因がいても悲しみや怒りはそう思ってると錯覚してるだけで実際は思っていない。前の世界の記憶(きおく)はただの記録(きろく)となってしまったために、このことを少女は知らない、いや、知らない方がいいでしょう。こんな残酷なことを知ってしまったら少女は何を頼りにすればいいのかわからなくなってしまう。あのお方は理解していない、いくら人に混じって暮らしたことあるといっても別の生物だということを。
少女はあのお方と共に私の世界に来る。私はできるだけ少女の助けになろう。この世の真実に近づいてしまった少女の。



































彼女(かのじょ)はわかっているのだろうか?同じ生物ではないことに。