side雨寺 日差しの暑さでいつもより早く 目が覚めた。 大きく腕を伸ばしあくびをすると同時に、 今しがた目覚まし時計が鳴る。 私は目覚まし時計を止め布団から出ると、 カレンダーを見た。 そっか───、 「明日……か、」 月日の流れというものはあっという間で、 私はそうボソリと呟けば、6年前の事を思い出す。 柊と出会った、 あの一時を────。 : :