「ちょっと優亜?」


「へ?」


「いきなり固まってどうしたのよ?ついにおかしくなったの。自分の今の格好を鏡で見てみたら?」



ん?



そういえば、ジャンプしたときのバンザイの格好のまま、門の前に立っていた。



「のんちゃん、言ってくれればいいのに。」


「あんたが何回言っても聞いてないからよ。」



この毒舌がさえわたってるクールビューティーは、歩高 希(ほだか のぞみ)ちゃん。



黒髪ストレートロングヘアに、スレンダーな体型。

黒縁フレームのメガネからのぞく切れ長の目は、

黒曜石みたいにツヤツヤで。



私の自慢の親友なんだ。