のんちゃんの頭からも取ってあげて、手のひらにのせてフッて飛ばした。



思ったより高くまで行って驚く。



え、あんな高くいくものなの?



隣でのんちゃんもやってみてるけど、私ほどは飛ばなかった。



「あは、へったくそー。」


「うるさいわね!」



空に舞い上がっていく桜は日の光をあびてキラキラしてて、なんとなく気分が明るくなった。



新学期、あの桜みたいにキラキラした二年目になるといーな。






───桜舞う季節に、ぼくらの二年目が始まる───