「二年生だー!」



私、木原優亜は、両手を上げて高くジャンプをしながら高校の門を超えた。



そう、今日は私の通う海風高校(かいふうこうこう)の始業式なの!



近くに海があるわけでもないのに、名前に海が入ってる、そんな変な学校だけど。



私は割と気に入っている。


だって、海からの風なんてロマンチックじゃない?