しばらくして、

「遥」

とけいちゃんが呼んだ。

「何?」

と尋ねると、にっこり笑って、

「結婚しよ。」

と言った。

「………
はぁ!?」

私は驚いて、まぬけな声をあげてしまった。

「ぷっ
なんだ? そのまぬけな返事は。」

「だって、けいちゃんが突然変なこと言う
から。」

「変なことじゃないだろ?
俺は遥を愛してて、一生遥と一緒に
いたいんだ。
だから、遥、俺と結婚しよう。」

私の返事はひとつしかなかった。

「はい。」