気づくと、キャミソール姿でベッドに横になり、けいちゃんの抱き枕になっていた。


あぁ、私、泣き疲れて寝ちゃったんだ…

時計を見ると、まだ3時。

もう少しこのまま、けいちゃんの温もりを感じてたい。

私はもう一度目を閉じて、眠った。


5時。

目が覚めた私は、けいちゃんの腕の中で寝返り、けいちゃんの寝顔を見つめた。


けいちゃんがいてくれて良かった。


けいちゃんは、どんな辛い時でも、私に幸せをくれる。


今だって、けいちゃんがいなかったら、きっと私は笑えなかった。


「けいちゃん、ありがと。」

私はそっと囁いた。

「ん、どういたしまして。」

けいちゃんの目が開いた。

「へ!? けいちゃん、起きてたの?」

「ん、今、起きた。
遥、大丈夫か?」

けいちゃんは、心配そうに気遣う目をしていた。

「大丈夫。
ちゃんとけいちゃんが守ってくれたから。
けいちゃん、ありがとね。
カッコよかったよ。」

けいちゃんは、安心したように笑った。

「じゃ、ごほうび、もらっていい?」

「ごほうび? 何が欲しいの?」

「一緒にお風呂。」

!!!

「は!? 何で? ムリ!!」

「くくくっ」

と笑うけいちゃんは、もういつものけいちゃんに見えた。

「だって遥、1人になるのは怖いんだろ?
お風呂の間も俺が一緒にいてやるよ。」

「けいちゃんの腕の中でゆっくり寝たから
もう大丈夫。
けいちゃん、いてくれてありがとう。」

そう言うと、私はけいちゃんの背中に腕を回して、胸に顔を押し付けて、ぎゅっと抱きしめた。

ここは、私の幸せの場所。