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デート

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朝、起きると、やっぱり、主任に抱きつかれて身動きが取れなかった。

しかも、今朝は、足まで絡められて、いつにも増して、動けなくなっている。

「けいちゃん、おはよう。
離して。
デート行くんでしょ?」

「おはよう、遥。
もうちょっとこうしてたい。」

「もう!
けいちゃん、寝ぼけてる?
ねぇ、顔見て話したい。」

そういうと、すっと腕か解かれた。
私は、けいちゃんの方に向き直って話す。

「今日、どこ行くの?」

「ドライブ。」

「どこに?」

「内緒。」

「えぇ!?
行き先が分からないと、服装も決まらないん
ですけど。
フォーマル、カジュアル、どっちですか?」

「カジュアル。
足元はスニーカー。」

「アウトドア?
楽しみ。」

すると、けいちゃんの両手が私の頬を挟んだ。

なんだか、ドキドキする。

「遥、楽しそうだな。」

「うん。
ここ3ヶ月位、会社しか行ってない気がする
もん。
お出かけなんて、久しぶり。」

「ふふ。
遥、かわいい。」

ボッ
一瞬で顔が燃えた。
けいちゃんの手に、熱が伝わってるよね?

それにしても、けいちゃん、なんでそんな事言うの?

これじゃ、なんだか、恋人みたい…。