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営業 高野さん

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それから、3日間、私は罰ゲームの抱き枕をさせられ、1度も自分の布団で寝られていない。

仕事モードで帰宅するから、つい『主任』って呼んで失敗する。


「主任」

昼休み後、声を潜めて、主任に話し掛けた。

「営業の高野さんって、主任の同期ですか?」

「あぁ。
高野がどうかしたか?」

「金曜日に食事に誘われたんですけど、
定時で上がってもいいですか?」

「……
行きたいのか?」

「まぁ、高野さん、そこそこカッコいい
ですし、お食事くらい付き合ってみてもいい
かなぁって思って。」

「………やめとけ。
あいつ、彼女いたはずだぞ。」

「なんか、別れたって言ってましたよ。」

「………そう思うなら、好きにすれば?」

主任、なんか怒ってる?