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その後

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「おぎゃあ、おぎゃあ」

とても元気よく泣く我が子。

けいちゃんに言わせると、

「遥の子だから、仕方ない」

らしい。

私は、けいちゃんの勧めで、臨月まで勤めて、退職した。

そして、生後5ヶ月になり、私は仕事を始めた。

私は独立して、けいちゃんの会社の下請けになったのだ。

もちろん、引き受けるのは、けいちゃんの発注する仕事。

けいちゃんが異動になって、別々に仕事をするのは寂しかったけど、これでまた一緒に仕事ができる。

プログラム1本ずつ、私の出来る範囲でけいちゃんが発注して、子育ての合間にプログラミングしている。

仕事がのっている時に限って泣くのは、勘弁してほしいが、泣く子をおんぶ紐でおんぶしながらの仕事は、在宅勤務ならでは…だ。

逆に、仕事に煮詰まっても、愛しい我が子を見て癒されると、そこからまたがんばれるから、不思議だ。


19時。

「ただいま。」

けいちゃんが帰宅する。

「おかえりぃ。」

私が出迎えると、けいちゃんは、にっこり笑ってキスをする…私の腕の中の赤ちゃんに!

私が1番じゃなくなる日が来るなんて…



なーんて事は、私は全然気にしてない。

だって、うちの子、ちょーかわいいんですもの。

ふふふ