気づくと私は薄暗い寝室にいた。
あれ?
今、何時?
時計を見ると、5時。
後1時間、寝られる。
けいちゃんを求めて、隣に手を伸ばすが、いない。
あれ?
耳をすますと、キッチンの方でカチャカチャと音がする。
けいちゃん?
私は、起き上がった。
カチャッとドアを開けると、
「遥!」
けいちゃんが駆け寄ってくる。
「大丈夫か?
今から病院行こう!」
そう言われて、初めて思い出した。
私、会社で倒れたんだ。
今は、朝の5時じゃなくて、夕方の5時かぁ。
「ただの貧血だよ。
もう大丈夫。」
「ダメだ。
さ、おいで。」
私はけいちゃんに手を引かれて、タクシーに乗せられる。
着いた先は…
「産婦人科!?」
驚いた私は思わず叫んでしまった。
「遥、1月の間、生理来てないだろ?」
「え!?」
と私は一瞬で赤くなる。
「そうだっけ?」
そう言われてみれば、新婚旅行の後、毎日のように、けいちゃんとあれこれしたが、1度もダメな日に当たってない。