☆…相合い傘…☆

数日後。



ザーーーーー。



土砂降りの雨が、地面を打ち付ける。
見上げるとどんより灰色空。



嘘でしょー…。
傘忘れちゃったし。

どうしよう…。


んー…仕方ない、走って帰ろう!


と、思っていたら、

「よっ!」

後ろから、ぽんっと肩を叩かれた。


「先輩!」

「今帰り?」

「はい、先輩も帰るところですか?」

「そう」

話ながら、傘を開く先輩。


その様子を黙って見つめる。