「えっ、なんで!?」 それは、前に手帳を拾ってくれた人が私にくれたキーホルダー… 私にとっては先生から貰ったものと同然の価値があるもの。 「こんなのいつまでも持っておくから、気持ちが消えないんだろ。消えるまで俺が預かっててやるよ。」 「そんなことする権利があんたにあるの?」 怒りが募っていくのが分かる。 「どうだろうな。」 それでも、しれっとした態度を変えることはない王子。 なんなのよ、こいつ…! 「ここにあなたがいる事、学校中にバラまくからっ!」