な、なんで? 浅瀬ちゃんがここにいる? 隣のクラスだろアンタ。 いやそうでもなくて……。 「な、っなんでここに……」 考えたことがそのまま口からこぼれる。 挙動不審気味な泣き面男と向かい合う微笑み少女……。 なんとも変な構図だ。 そうだ。 変。 変だ。 変なのだ。 だって俺なんかにはもう近寄りたくないに決まっているはずだ。 彼女にとって、 『イチミリでもいいから遠くへ行ってくれるとありがたいんですけどこと俺』 であるはずじゃなかったのか。