「あちゃー」 俺は失望した。 何に? 自分の頭の悪さにである。 同日、別の時間。 「どわぁー」 俺は絶望した。 何に? 自分のあまりの賢さの数値の低さにである。 またも同日、別の時間。 「ありゃー」 俺は同情した。 何に? 自分という誰かの今後のゆく末を嘆いてである。 同日、午後七時二十分。 「テル、ご飯だって。早くしろよ」 そうして春巳に呼ばれるまで、俺は自室でこれらをどうしたものか悩み続けていた。