篤彦が三年生のリーダー格に目をつけられた理由は、権威を維持したいからだった。
今四十歳くらいの人が学生だったころが、不良の最盛期だった。しかしこの頃になると、荒れているのは先に言った二つの高校くらいで、不良の時代は終わっていた。
しかし三年のリーダー格、秋本は権威にしがみつき、逆らった者は徹底的に潰して、学校に通えないようにした。
唯一秋本の力が及ばない場所が進学クラスだった。だから秋本は進学クラスを取り込み、権威を増幅させようとしていた。
最初は力づくで制圧しようとしてきたが、偽の放送を流して撤退させたりしていた。
その内敵わないと判断して、篤彦を仲間にする方針に変えた。篤彦にはチームの頭脳になってもらい、他の高校を制圧してこの県一の不良チームに返り咲こうとしていた。
しかしこんな時代遅れでなんのメリットもないことに加担する訳がない。
ある日篤彦が、この不良に支配された高校を変えないか?と誘ってきた。
篤彦は真っ先に俺を誘ったのだ。
校則を破りながら、無意味な自己流のルールを他の者にまで強いる不良には嫌気がさしていた。
秩序という言葉が飾りとなっているような体制では続かないだろう。
放っておいても崩壊しそうだが、どうせ壊すなら後の処理もできる方がいい。
そして俺たちは約束した。
不良が支配する時代を終わらせ、納得がいく校則によって秩序が保たれる学校を作ろう。
そのためどんな苦境に陥っても、絶対に裏切らないと。
今四十歳くらいの人が学生だったころが、不良の最盛期だった。しかしこの頃になると、荒れているのは先に言った二つの高校くらいで、不良の時代は終わっていた。
しかし三年のリーダー格、秋本は権威にしがみつき、逆らった者は徹底的に潰して、学校に通えないようにした。
唯一秋本の力が及ばない場所が進学クラスだった。だから秋本は進学クラスを取り込み、権威を増幅させようとしていた。
最初は力づくで制圧しようとしてきたが、偽の放送を流して撤退させたりしていた。
その内敵わないと判断して、篤彦を仲間にする方針に変えた。篤彦にはチームの頭脳になってもらい、他の高校を制圧してこの県一の不良チームに返り咲こうとしていた。
しかしこんな時代遅れでなんのメリットもないことに加担する訳がない。
ある日篤彦が、この不良に支配された高校を変えないか?と誘ってきた。
篤彦は真っ先に俺を誘ったのだ。
校則を破りながら、無意味な自己流のルールを他の者にまで強いる不良には嫌気がさしていた。
秩序という言葉が飾りとなっているような体制では続かないだろう。
放っておいても崩壊しそうだが、どうせ壊すなら後の処理もできる方がいい。
そして俺たちは約束した。
不良が支配する時代を終わらせ、納得がいく校則によって秩序が保たれる学校を作ろう。
そのためどんな苦境に陥っても、絶対に裏切らないと。



