ー…
「キャァァァァ!!!」
そんな叫び声が飛び交う遊園地。…私と夕凪君は絶叫系が好きだったので、周りが叫びながらも笑っていた。
「あはははっ楽しかったぁ!!」
「ほんまや!!…足がぶらーんってなっとるん、最っ高に気持ちええ!!!」
次は何乗る?!と、2人して目を輝かしていた。
「…絶叫系でまだ乗ってないのって…あの辺のやつだよね」
「そうやな。…でも…」
すっごい並んでる……えーっと、なになに?…″ただいま75分待ち″…
…75分?!!!つまり1時間15分ってこと?!!
「はぁー、すごいね…」
「あそこらへん、雑誌に特集されとったもんな」
「そうなんだぁ…」
ちょっぴりざんねんだけど、私たちは別のところに行くことにした。……絶叫系ではなく、すこしゆったりとした、メリーゴーランド。
この歳にもなってメリーゴーランドって感じ?…私もそう思うけど、夕凪君が行こうって…
「ほらほら、雨野さんっ」
手を差し出されて、躊躇したが、ニコッと笑う夕凪君につられて手を重ねてしまった。そしたら夕凪君はふわっと私を持ち上げ馬に乗せてくれた。
「どうぞ、姫」
「な……っ」
姫って…!!
「やばい、いいなぁあの彼氏っ。…あんなふうにされてみたーいっ」
「彼女愛されてるね~!」
ちらっと聞こえた声。…それは私たちの方を向いていて、今のは私たちの事を言ったのか!と理解するとたちまち顔が赤くなるのを感じた。
…か、彼女って……夕凪君…彼氏…私たちってそういう風に見えるの?!
「どないしたん?」
「え、ううん!!」
わっ、と驚いて否定した。
すると急に視界が動いた。…乗っている馬が回り始めたのだ。
「……メリーゴーランドなんて、子供の時以来…」
「案外バカに出来ひんよな」
「ふふっそうだね」

