それから私たちはいろんなところをまわった。
ゴリラ、サル、ゾウ、ライオン、カピバラ、コアラ…全てが楽しくて、今日が終わって欲しくなかった。
けれど、それはどんなに願ったって無理で、もう帰る時間となった。
「…送るで」
「ありがとう…」
バスに乗ってる時間が、電車に乗ってる時間が、家までの道のりが、夕凪君と話していたらあっという間で…名残惜しかった。
「送ってくれてありがとう。今日は楽しかった」
「…ならよかったわ。……雨野さん明日も暇か?」
「…う、うん」
「なら、明日も遊び行かへん?…今度は遊園地」
「…うん!」
明日の約束をしたら、その場でバイバイした。…1人の家に寂しさはあるはずなのに、夕凪君から届いたメールのおかげで寂しさはなくなった。
《明日は駅に11時集合な!》
《了解》
クスッと笑ってしまう。
すごく嬉しくて、私は今日携帯を握りしめて寝た。

