長い長い入学式が終わり、担任の先生の長い長いHRも終わり、私は家に帰ろうと身支度をした。

すると、

「あれぇ?
楢井じゃ~ん?あんたもこの学校にきたんだ~」

と声が・・・

振り返ると、そこに、女子生徒が2人。

「!!」

私は、驚きのあまり声が出なかった。

だって、この2人は中学のとき、散々私をいじめてきた。

「ねぇ、久しぶりに一緒に帰ろうぜ?」

「あたしたち~、久しぶりに楢井としゃべりたいし~?」

そんなの嘘だ・・・!!

「ご、ごめん・・・
私、用事があるから」

と、私は彼女たちを避けて教室から足早に出た。