その日の夕方、私は祭りの会場の前で真君たちを待っていると―――

「なっちゃん!!」

と久々に今度は横から抱きついてきた。

正直暑い・・・

「浴衣のなっちゃん、かわいい♡」

「そうかな?」

「うん!!」

「ありがとう。そう言う真君こそかっこいいよ」

「えへへ・・・ありがと。
じゃあ、行こうか」

と、だきつかれたまま会場のなかに入る。