一瞬歩くのをやめ
裕子は平野を見つめる。


しかし裕子は平野に何も言い返さず
再び空港に向けて歩きだした。



すべてが待つ空港へと
裕子は歩を進める。



空からぽつぽつと
落ちてくる雨も構わずに

裕子は空港への道を急いでいた。