「こうたくん来たの?」
お母さんが微笑みながら私に聞く
「うん!行ってくるね」
「あいなたち見てるとお母さんたちの若い頃を思い出すわ。うふふふっ。行ってらっしゃい」
お母さんは昔を思い出しながら私に言った
リビングから出てこうたくんの元に走った
「こうたくん!お待たせ!」
「お!よしっ!行こうか」
こうたくんは私に気づき少し微笑み歩き出した
「うん!」
私もこうたくんの隣に並んで歩く
「あ、忘れてた」
こうたくんがいきなりそういい私のことを見る
そして手を差し出す
「??」
あれ、なんか渡すものがあったっけ…
と、思い出そうと脳内をフル回転させていたら
「いつも手、繋いでるじゃん」
照れもせずにこうたくんは言った
「あ、そっか///」
わたしは少し照れるように手を握った
きゃ~!平然とこんなことできるなんてっっ
あ、朝から心臓に悪いよ~
わたしの胸はドキンドキンと大きく高鳴っていた

