靴箱の前に来ると手を離して靴を履き変える
私の靴箱とこうたくんの靴箱は向かい合っている
履き替え終わるとまた一緒に歩き出す
階段まで一緒に行く
「じゃあ、またな。あいな」
「うん、またね!こうたくん」
そして離れる
私たちの学校は1年生が3階2年生が1階3年生が2階となっている。
音楽室とかは4階にある
だからこうたくんとは階段の前でお別れなの
寂しいけど仕方ない
こうたくんに手を振り階段を上がる
するといきなり肩に重さを感じた
「おっはよーん。あいりん」
この呼び方は…顔を見なくても分かる
「おはよー!よっしー!」
わたしは顔を見ずに答える
「お、さっすがー俺のことわかってるね、あいりんは」
ニコニコしてるよっしー
彼はよっしーこと田河好樹[Tagawa Yoshiki]くん
わたしと同じクラスのいつメンのひとり

