空を見上げると桜が満開に咲いている。

「……わぁ、綺麗」

満開の桜に目を奪われる。

「何見てんだ?」

「……桜よ、桜」

「お〜!綺麗だな」

隣で呑気な表情で桜を見上げているのは、幼馴染の水谷 四季
…私の好きな人。

「…あっ、お前」

四季の手が私の頭に近づく。

「何っ!」

「桜ついてる…ほらっ」

四季が手の中の桜を見せてくれた
目の前で見せるクシャッとした笑顔に胸が高鳴る。

「…オシャレでつけてたのよっ」

「へー、お前変わってるな」

「うるさい!」

「ハハッ」

(…四季の笑顔にドキドキしたのばれてないよね)