高1の春。みんなは高校って言うのはすごいきらきらした場所だと思ってなかったか?
なんか、みんな茶髪でピアス空けてて、風紀乱れてる感じ。

うん。そうでもないか。そうか。

まあとにかく、僕の高校のイメージはそんな感じだった。んで、入学式にそのイメージ通りの格好で行ったわけ。
耳にピアス空けて、髪の毛茶髪にしてね?

結果、大失敗。
さすがに、始業式にピアスに茶髪のやつは一人もいなくて、マジで浮いた。

まず、会場に入った瞬間、親御さんにざわめきが走る。

『何あの子、不良?』
『あんな子、クラスにいたら不安!』
『息子と一緒のクラスにならないか不安...』

ざっとこんな感じ。
黙れこの子離れできない親共!
とかこのときは思ってました。

次に起きた出来事は、始業式の最中なのになんかメッチャ派手な女子軍団がわざわざ立ち歩いて、こっちにきて話しかけてきたこと。

『どぉしたのぉー??』
『メッチャ派手だねぇー!』
『えっ?どこ中?どこ中だったの?』

ざっとこんな感じ。
マジムリなんですけどー!?
わたくし、もともとオタクでして!?そういう方がメッチャ苦手なんでございまする。
なんか周りの先生たちも見て見ぬフリしてるし。

「静かにしませんか?」
でも唐突に聞こえた。小さくて可愛らしい声。

これが僕と君が初めてあった日。