情熱的に愛してⅡ

「4月になったら、新入社員が入ってくるだろう。」

「はい。」

私の中で、胸騒ぎがした。

なぜ、そんな事を私に言い出すのか。


「その新人研修を、君に任せたいと思うんだ。」

「私に、ですか!?」

驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになった。

普通、新入社員の新人研修って、もっと上の職位の人が、やるのでは?

実際、私の時ももっと上の人だっと思う。


「ははは。驚いているね。」

部長は私の事を、そこまで買って下さっている。

「どうだ?挑戦してみないか?」

「挑戦……」

私は、右手の拳を握った。

「最初から全てできるとは、思っていないよ。何かあれば、俺達を頼ればいい。」

「はい。」