「お礼に 朝ごはんなんか、どうですか……?」

「私……お弁当、持って来たの…… 砂浜か、どこかで……一緒に食べませんか……?」

森下は困惑した。
なぜか、懐しく想わせる言葉に感じたのである。


「取りあえず、スタンドを探そうか……」

「はいっ」

美沙子は 笑顔を咲かせた。


ソロ、ソロと走り出した、ミニの後ろにつくと ウインカーの上に小さくステッカーが貼ってあった。

… Hang loose !! …

ハワイの言葉で 気楽に行こうとゆう意味である。


「んん…。この状況で……?さっきまで ガス欠だったくせに……しかも、朝ごはんって……」

森下は 笑いを堪えながら思った……。


「まんざら……ガス欠も…… ワルくは ナイな……」