トシノサ恋 ~永久に…君に~

「…素直に喜べばいいのにっ。」

そう言って私を見て新井くんが

笑っていた。

あっ……笑ってる。

何か…久しぶりに見たなぁ。

なんてっ…

考えてる場合じゃない…っ。

私は、平静を装いながら新井くんを見た。

「……え…素直って…?」

「美味しい物は、美味しいでしょ…?

先生の焼きそば、美味しいよ。」

ドクン……

胸が波を打つような感覚……

「…………っ。」

そんな風に言われたの初めてだよ。

「…あ、ありがとう……」

そう言って平常心を装うのに精一杯で

新井くんの顔を見る事ができなかった。

それから後片付けを

恵くんと美桜ちゃんとして

「……じゃあ、そろそろ帰るね…」

「…うん、またね!」

「ありがとうございました!」

二人に見送られてアパートを出た。

結局…新井くんと何も話をできなかった。

しかも…この前かりたジャケットも返せずに

持ってきてしまった…。