トシノサ恋 ~永久に…君に~

「……え?」

その声に振り返るとそこには

新井くんの弟が

買い物袋を提げて立っていた。

「……あ、えっと…新井くんの…。」

「はいっ、恵です。」

そう言って笑いながら私に近づいてくる。

「…恵くん、今…帰り?」

「…そうです、夕飯の材料を買ってきて

今から作るんですっ、先生…

兄ちゃんに会いにきたんですよね?」

「…あ、うん…そうなの…」

どうしよう…帰ろうとした思ってたのに…。

「じゃあ、先生…手伝ってっ!

俺…料理、得意じゃないからっ。」

「……えっっ!」

今からっ……?

「……いいでしょっ?

最近、ずっと川津さんって人が

作ってくれたんだけど…

昨日…兄ちゃん、もう大丈夫って

断っちゃったからさぁ…

今日は、俺が作ろうと思って…。」

「……川津さんが…。」

料理まで作ってたんだ…

新井くん…何で断ったんだろう?

「……でも、大丈夫なら新井くんが

作るんじゃない?」