「……そうなん…だ…」

彼は、力なくそう一言うと静かに

席を立って玄関に向かった。

「えっ…もう終わり?

何?どうしたの……?」

勝平は新井くんの後を追って行く。

「…いや…やっぱ…学校で話します。

お邪魔しました…。」

新井くんは出ていった。

「……紗和…何なのアイツ?」

勝平が首を傾げながらリビングに

入ってきた。

「…わからない……。」

「わならないって…いいの?

用があったんじゃないの?

あっ…もしかして……

紗和に告白しに来たとか?

俺…邪魔したかな?」

……っっっ!!

「……はっ…な、何で?」

「アハハ…バカっ…冗談だよ…

アイツと紗和じゃ…

年、いくつ違うと思ってるんだよ…。

本気で紗和を好きになる訳ないだろ…?

あれくらいの時期は本当に

毎日が発情期だから…気を付けろよ…?

俺がいない時は部屋には上げるなよ…。」

そう言って勝平は、笑っていた。

「……そ…だね。」

私が後片付けの続きを始めようと

立ち上がろうとすると

勝平が私の腕を引っ張って

ソファに押し倒した。