トシノサ恋 ~永久に…君に~

私のために……?

何で…こんな風にしてくれるの…

私をまるでか弱い女の子みたいに扱って。

私なんて…全然…大丈夫なのに…。

濡れるくらい、平気…なのに。

胸がギュッ…と苦しくなっていく。

それでも、平静を装って…

余裕な態度をとろうと頑張る…。

「あ、じゃあさ…前後にしようか…

私が前に行くから…。」

そう言って…私は、前に移動して

新井くんが後ろに移動した。

「…これで、濡れないよね?」

私が何気に振り返って

新井くんの顔を見上げると彼は

少し熱を帯びたような瞳で

私をじっと見つめていた事に気づいた。

バッッ…

私はすぐ前に向き直す。

え…嘘…何…?

何なの、今の…っ。

そんな顔で私を見ないで…。

一度知ってしまうと…

考えてしまうと…

背中の新井くんの視線が…痛く感じる…。

そういえば今日…

丈は長めのワンピースだけど…

その代わり…

少し後ろが開いているデザインだった。

首から背中にかけて…。

シフォン素材だから少し透けてるし…。

中に黒のスリップワンピを着ているけど…

でも、こんな密着した状況で見られたら

体のラインがまるわかりで…。

どうしよう…助けて…っ。

恥ずかしい…

頭がクラクラしてくる…。

頭がそんな事で一杯になった時…

「次の方、どうぞ~。」

ようやく私達の番が回ってきて

観覧車の中に乗り込む事ができた。

はぁ…とりあえず…

よかったぁ…。