トシノサ恋 ~永久に…君に~

「紗和…っっ!」

新井くんが、傘を持って走ってくる。

「…あ、新井くん!…傘、どうしたの?」

「そこで、買った…

一つしかなかったけど…。」

そう言うと彼は、傘を開いて私を入れた。

「…ありがとう…。」

私と新井くんは、観覧車乗り場で

二人で一つの傘をさして並んだ。

その間にも雨は激しく降ってきていた。

観覧車乗り場は混雑しているのか

列がなかなか前に進まなかった。

「…けっこう混んでるね…。」

「…うん」

あれ、何か元気ない…?

言葉少なげな新井くんが気になって

ふと見上げると

新井くんの肩は傘から半分以上出ていて

かなり濡れていた……。

あっ、冷たかったよね?!

「…新井くん…もっとこっちに寄って…

濡れてるから…。」

そう言って新井くんの腕を少し引っ張る。

「…いや、大丈夫…」

「…え、大丈夫じゃないでしょ…。」

「…これ以上、寄ると…

紗和の肩が傘から出るから…。」

「…え……。」

ドキン……ッッ