トシノサ恋 ~永久に…君に~

「……かなり、恐いよ?」

「…マジか…。」

「……うん。」

「…実は遠くが見えづらくて…

眼鏡してた時もあるけど…。

前にケンカした時…

グシャグシャにされて…

それからずっと裸眼で見てるから…。」

「……そっかぁ…。」

これで、新井くんがどうしてあんなに

目付きが悪くなるのかわかった…

ただ、見えなかったんだ…。

それにしてもケンカで

グシャグシャって…

どんなケンカだよ…っ。

だけど…

ちょっと…ホッとした……。

睨んでいた訳じゃなかったんだね…。

「あっ、じゃあ…今から

眼鏡を買いに行かない?」

「…え…眼鏡?」

「うん、行こうっ。」

私が新井くんを見上げると、彼は少し

困ったような表情になる。

「……でも、俺…

今、持ち合わせないから…。」

「あ、それなら…大丈夫!

私がプレゼントするからっ…。」

「…え、プレゼント?」

「うん……。」

「いや、いい……

女に貢がせるなんて嫌だ…。」

「貢がせるって…

そんなんじゃないから…っ。

私…いつも貰ってばっかりだから…

今日だって…デート代とか

全部だしてもらって…。

お返しだよ…。

紅の事だって助けてくれたんだし。」

「…でも……」

「大丈夫……!

これでも私、社会人だからっ…

まかせなさい…っっ!」

そう言って新井くんを少し強引に

モールの中にある眼鏡店に連れて行った。