トシノサ恋 ~永久に…君に~

「……ちょっ、待って…っ。」

私の後ろから新井くんの声が聞こえたが

私は、ずっと歩き続けた。

「……もう、ありえない…ありえない。」

ガシッ!

新井くんが私の腕を掴まえて

そのまま目の前のショッピングモールの

中に入った。

私が彼の背中を見上げると

彼はズンズン歩いて私を連れていく。

「……あ、新井くん…どこ行くの?」

私がやっとの思いで聞くと

「それはこっちのセリフだよ…

一体…どこまでいくつもりだよ。」

彼の掠れた低い声が…

なんだか自然と私の心を落ち着かせた。

「……ご、ごめん…っ。」

私が謝るとようやく彼の足が止まった。

「…え、ここって…。」

気がつくとそこは美味しいと評判の

ラーメン店だった。

「昼飯……食べるだろ?」

「……うん」

「…何がいいのかわからなかったから…

俺が好きなラーメンにした…っ。

色々調べたら、ここが評判良くて…

めちゃ旨いらしいから…。」

新井くんが一生懸命…スマホを片手に

説明してくれる。

ちゃんと調べてくれてたんだ…。